革のパスケースを作ってみた

こんにちは。昨日、友人とご飯を行くために都会へ出たので、そのついてに東急ハンズへ寄って牛革を見繕ってきました。

 

 

買ったのは大きさ15cm×30cm、厚み0.6mmの薄い革と、だいたいA5くらいのサイズのハギレパック。まだまだ初心者も初心者なので、安いハギレを買って小さいもので勉強です。

 

 

さて、今回作るのはパスケースです。僕が革細工をしていることを伝えたら、好きな人にパスケースを作ってほしいと頼まれたのです。ICカードが2枚入るようなケースが欲しいということで、間に磁気防止カードが入れられるように、計3枚入るパスケースを作ることにしました。

 

 

まずは型紙を作ります。パスケースの作り方が載っている本を2冊見比べてみたのですが、どちらも100mm×70mmだったのでそのサイズで型紙をとりました。長方形を作って、角をいい感じに丸くして……できた型紙がこんな感じ。

 

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すでに革に線をつけたあとの写真ですね。同じ大きさの革を4枚作ります。分厚いのが2枚(外側)と、薄い革が2枚(中側)です。銀ペンもあるにはあるのですが、シャープペンシルで跡をつけています。

型紙に書いてある縦線と横線は、パスケースによく空いている穴を開けるための目安の線です。

 

 

次に、つけた線にそって裁っていきます。革を裁つの、まだめちゃくちゃ下手です。歪みつつもなんとか終わらせ……パスケースの穴を開ける作業をします。

 

 

型紙の上にある線を目安に、革の上に型紙を重ねてハトメ抜きで穴を……あ、開かない……!!

仕方ないので、ハンマーでべしべし叩いて線をつけて、外側と同じように裁つことにしました。

 

 

次に真ん中にあけた穴のコバを綺麗にしていきます。コバを削って、トコノールを塗って、磨いて……なんとか綺麗になりました。良かった。今回は両面にパスケースを入れるので、分厚い方の革2枚とも同じことをしました。

次にボンドを使って革を貼り合わせて……外の辺も同様にコバを綺麗にしました。今回は上の一辺を貼り合わせずに置いておいて、そこからICカードを入れるタイプにしたので、貼ってしまわないように注意。

 

 

次にディバイダーを4mmにセット。それを使って縫い線をつけていきます。縫い線がついたら菱目打ちを使って穴を開けて、いよいよ手縫いです。

 

 

糸にロウをひいて両端に針をつけます。3辺を縫うので、端から縫い始めて反対の端まで縫います。最後は返し縫いをして糸をカット。ボンドを針の先につけて糸端をほぐし、目立たなくなるように処理します。最後にハンマーで縫ったあとを叩いて馴染ませます。

 

 

そうして出来上がったのがこちら。

 

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穴が歪んでいる上にコバの処理がはみ出していて見栄えがあんまり良くないですが……まあ、初めて作ったにしては上出来ではないでしょうか。

 

 

そう、初めてなんです。中学の頃に父と一緒に作ったことはあるのですが、自分一人で最初から最後まで作るのは初めて。型紙も自作し、本さえ見ずに作り、そんな感じで完成させたにしては相当な出来だと思っています。

 

 

あとは最後に革っぽい色合いにするために何かを塗れば良いのですが……その記憶が……ないんですよね……父に聞きます。

 

 

革細工、とっても楽しいので、ぜひたくさんの人に知っていただきたく思います。僕のこの雑な説明でも作れる人には作れるんじゃないかなと思うので、挑戦してみてほしいです。

 

 

それでは今日はこのあたりで。